◆◆蓮の花と仏像の台座◆◆
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 仏像の台座、蓮華座のモチーフは蓮の花です。仏像の台座として作られている間に睡蓮の特徴も混ざったり、形式化されていきます。仏像の台座を見た時は、本物の蓮華も思い出してみて下さい。

 台座の形自体も時代によって変遷していきます。これは、西村公朝著「仏像の再発見」に詳しいです。


・実際の蓮の花は、互い違いに蓮弁を葺く、魚鱗葺きになっています。これは、鎌倉時代以降の葺き方。

・平安時代の蓮台は、本物とは違う葺き寄せという互い違いにならない葺き方をしています。京都の平等院の阿弥陀如来像の台座などがそうです。

         断面                蓮弁

・断面が見えていたので撮ってみました。蓮実、蕊(しべ)、花びらの様子が分かります。

・蓮弁の形は、時代によって違うのですが、鎌倉時代の形が、実際の花びらに一番近いようです。


       未開蓮
・菩薩等の持物となる未開蓮。

   睡蓮の花が、庭の池に咲きました。これも仏像の台座のモチーフになっています。

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