木造薬師如来坐像【新潟市指定有形文化財】
平安時代末期 像高110cm
新潟県 新潟市の寺院(真言宗醍醐派)
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像の概要 一木造り(カツラ材)。内刳りあり。彫眼。割首せず。頭体幹部を後頭部までを含む一材より彫出。背面材(後補)を寄せる。右腕は肩より肘、肘より手首、手先をそれぞれ寄せる。左腕は肩より腰まで、肘より袖先まで、手先、薬壺をそれぞれ寄せる。両脚部を横一材に寄せる。 頭部の内刳りはは後頭部より行い、体幹部には繋がらず、蓋板を嵌める。 表面は後補の布貼り彩色。 主な損傷の状態
主な施工内容
所見
など古風な要素が見受けられ、造像年代を平安時代末期と推定する。
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◆修復後記
信仰上の観点から、像の表面の後補の布貼り彩色は除去せずに、虫穴や欠失を補修しました。お寺の横の建物で冬の時期に行ったので寒さとの闘いでもありました。ご住職様には毎日修復の様子を見て頂き、ご意見も伺って非常に学ぶ事が多かったです。醍醐寺の管主様から感謝状もいただきました。
新潟県内でも指折りの古くて立派なお像でした。
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