木造毘沙門天立像【南魚沼市指定有形文化財】
平安時代11世紀 像高95.8cm
この修復に際しては「文化財保護・芸術研究助成財団」の援助をいただいて行いました。
新潟県 南魚沼市 個人蔵
修復前 修復後 |
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◆修復後記
11世紀の御像の素晴らしい造形が蘇りました。
像内のノミ痕は外丸ノミを使っており、古風な内刳りでした。左腰材の接合には「栓」という丸ホゾを彫刻表面に貫通させて露わにするという古い技法が用いられていました。唐招提寺の御像でもこの技法が使われています。
背板が欠失していましたが、今回はこれを補わず、現状のままとしました。平安時代の像の構造が良く分かります。
今回は「文化財保護・芸術研究助成財団」の助成をいただき誠にありがたかったです。
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