木造閻魔王坐像 江戸時代初期(寛文年間1661〜73)
新潟県 加茂市の寺院(曹洞宗)
修復前 修復後 台座修復前 台座修復後 修復前の安置状況 頭部解体 新補状況 台座新補状況 |
主な施工内容
所見像底板材に安政7年(1860)の修理銘が発見された。 それによると本像は寛文年間(1661〜73)に造像され、安政七年(1860)の修理で3度目の再興(修理)となると書かれている。 また、台座には明治十七年(1884)に修理した旨が書かれており、合計すると今回で少なくとも5回目の修理になることが分かった。 |
◆修復後記
表面の彩色は明治期のものと考えられたが、今回はこれを除去せずに、強化処置を施して修復を行いました。一般の業者ですと、全部洗い流してから塗り直して別人になって帰ってきてしまいます。
銘文から、今回で少なくとも5回以上の修理が行われ、現在まで手渡されてきた事が判明し、その中の一員になれた事は感慨深かったです。
「保存修復まめ知識」の中の玉眼のページに本像の玉眼の構造を解説しています。
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