木造地蔵菩薩立像・木造十一面観音坐像    
平安時代後期


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新潟県の寺院(真言宗)           


 
     修復前         修復後





 
 
主な損傷の状態
  • 長年のほこり、煤により表面が汚れていた。
  • 彫刻の形状が欠失している部分があった。(鼻、瞼、左右袖、右手先など)
  • 台座がなく像が安定していなかった。

修復基本方針

  • 像の雰囲気を変えることなく、その素晴らしい彫刻形状を取り戻す。
主な施工内容
  • 表面の煤による汚れを薬剤を用いて丹念に除去した。
  • 欠失部分を漆木屎や桧材を用いて補った。
  • 台座(方座)を桧材にて補った。(蒔き地仕上げ)

◆修復後記
お寺の框の下から偶然発見された像で、このまま損傷した状態にしておくにはもったいない御像でした。修復して像の元々の形状がよく分かるようになり、非常に喜んでいただけました。

小像ながら非常にきれいな御像でした。(耳のかたちが気に入ってます)


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