木造二天立像
江戸時代後期 総高 阿形153.5cm 吽形169cm
新潟県 長岡市 個人蔵
全体 修復前阿形 修復前吽形 ↓ ↓ 修復後阿形 修復後吽形 像本体 修復前阿形 修復前吽形 ↓ ↓ 修復中阿形 修復中吽形 白い部分が桧で新補したところ。黒い部分が漆木屎で補修したところ ↓ ↓ 修復後阿形 修復後吽形 阿形解体 吽形解体 台座解体
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像の概要 木造ヒバ材寄木造り。玉眼、内刳りあり。それぞれ90程の部材から構成されている。表面布張り彩色。 台座は、邪鬼・岩座・框座の三段構造。
[台座]
\ 修復工程
[像本体]
[台座]
]T 修復所見
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◆修復後記
劣化した布張り彩色を保存処置しての解体修復である事と、それぞれ90程度もの部材があった事、そして台座が三段の複雑な構造をしていた事で、、時間的にも技術的にも非常に難しい修復となりました。この像を修復できればどんな像も怖くないというほど、修復としては難しい部類のものとなります。
写真でみると修復前と修復後でそんなに変わっていないように思えるかもしれません。苦労が分かっていただきにくいのが残念です。。
文化財的な修復を行わない業者さんでしたら、一旦像を鍋で煮て全ての彩色を落としてしまうやり方をしてしまうでしょう。
実際、他の業者が手に負えないということで私のところに話が来ました。
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