木造安達藤九郎盛長坐像【埼玉県指定有形文化財】
南北朝時代 像高76.cm
埼玉県 鴻巣市の寺院(真言宗)
修復前 修復後 修復前頭部 修復後頭部 修復前 修復後 修復前 修復後 修復前 修復後 解体写真 |
主な施工内容
[台座]
修復所見
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◆修復後記
埼玉県指定文化財ということもあり、文化財審議委員の鷲塚泰光先生(元奈良国立博物館館長)との打ち合わせを行って修復を進めました。
修復中に江戸時代の墨書が発見され驚きました。像自体は造形も構造技法上も江戸時代ということは決してなく、後世の墨書と断定しました。
この安達盛長という武将は、源頼朝が伊豆に流されていた時からの家来で、鎌倉幕府の重鎮となった人です。本像は僧籍に入り蓮西と名乗った頃の肖像と伝えられています。お寺自体は、記録が残っていないようですが、安達盛長が開いたと伝えられているようです。
現在、お寺付近は静かなところですが、江戸時代までは荒川の船着場として非常に賑やかだったようです。
本像のレプリカ(修理前の状態)が、埼玉県立博物館に展示されています。
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