小欠失部分の補修
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 部材ごとに小欠失部分を補修します。まず、小さな欠失箇所を桧材や漆木屎で補修して行き、彫刻の連続を取り戻します。そうする事で、大きな欠失部分のかたちが推定しやすくなります。

 虫食いや細かな損傷を漆木屎や木材で補っていくと、それぞれの部分で彫刻の造形の力が強まっていき、大きな欠失箇所の造形が見えてくるようになります。そうした行為の繰り返しで像は段階的に直っていきます。

 ある意味で「像自身がそこに導いてくれる。」「像自身が直っていこうとしている。」と感じる事がよくあります。



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