◆後補箇所の除去◆
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古い仏像であれば、たいがい何回かの修理を受けています。それぞれの修理で余計な補作、塗膜が付け加えられ、だんだんと造像当初の造形からは離れていってしまっている場合が多いです。後から乗せられた、彩色、漆塗り、漆木屎による塑型等を丹念に除去していくと、造像当初の造形が表れてきます。 　造像当初の彩色や、漆塗りが下から表れてくる場合もあるので、慎重な作業が必要です。 　この行程が、一番時間のかかる作業です。 　 　ごてごてに塗られた後補彩色の下から造像当初の造形がきれいに出て来た時は、一番幸せなひとときとなります。

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