組み立て
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 麦漆、合成樹脂系の接着剤、錆びにくいステンレスの釘等を用いて接合、組み立てを行います。

 プラモデルを組み立てるのとは違い、木材は経年によって材が乾燥、収縮、変型しているので、それぞれの部材をただ組み立てていってもかたちのずれが起ります。そのずれを逃がしながら、組み立てを行います。大きな像の場合はずれも大きく、「仮り組み」を繰り返しながら組み立てていきます。

 元々の組み方と変えられていたり、十二神将のように何体かの群像の場合には、像の間で部材が入れ代わっている事もしばしばあります。きちんと元々の形状に戻すように心掛けます。

膝前材と体幹部材は、縦と横に木材を組み合わせています。木材は縦方向と横方向で収縮率が違うので、普通に経年しても形が合わなくなります。大きな像になればなるほどこのひずみは大きくなります。うまく形をおさめるのに苦労します。


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